民主党の混乱と小沢氏への不満

ここでは、「民主党の混乱と小沢氏への不満」 に関する記事を紹介しています。
日本銀行の総裁がようやく決まりましたね。しかし、渡辺氏を副総裁とする案については参議院で民主党などの反対により否決され、依然として2人の副総裁の内1名を欠いたままです。

今回の一連の日銀人事で、民主党は政府・与党案に対し4人も不同意で否定。民意よりも党利党略を重視したとしか思えないその非協力的姿勢から、「拒否政党」「反対政党」とまで揶揄されています。

民主党・小沢代表の発言内容は、日銀総裁決定のプロセスにおいて以下のように変遷しています。

財務省出身でも、国際金融分野での経験が豊富な渡辺氏(前財務省財務官)の起用は、(民主)党内でも容認する声が多数を占めていた。それを小沢代表が(反対を)押し切った。

実は小沢代表も、民主党が武藤敏郎・元財務次官の総裁起用への反対を決めたころ、党執行部を集めた席で「財務省出身だからNOということではないな。そのことだけは、きっちりと確認しておこうじゃないか」と発言していた。
鳩山幹事長が雑誌「中央公論」5月号で明かしている。
(2008年4月10日 読売新聞・社説より)



ところが程なくして、小沢氏は3月27日、「天下りの完全廃止」を盛り込んだ「小沢3原則」を発表。4月6日の某テレビ番組では財務省出身者の渡辺副総裁案への反対を表明しています。

民主党内の賛成論を押し切って反対を決めた小沢氏。結果的に党内からは3人の造反が出たほか4人が採決を棄権または欠席しました。

今回の件では、自民党との交渉役だった鳩山幹事長が相次いだ造反、欠席者に対して「やむを得ない」と言わざるを得ないほど不同意を決めた小沢氏への党内の不満は大きく、また前原誠司副代表は「官僚出身者はダメとばっさり切るところは見直すべきだ」と小沢氏に対し強い懸念を示しています。

旧自民党時代を含め、小沢氏の言動を振り返れば、彼はとりわけ筋の通った信念を貫いてきた訳でもありません。むしろ自民党の打倒を唱えながら、くりかえし保保連立を画策するような矛盾した、言い換えれば状況に応じた行動をとる政治家でした。

しかしサブプライム問題で世界中の経済が混乱するこの時期、日銀の人事において国家や世界の大局を見た政治判断がなぜ今回、小沢氏にできなかったのでしょうか。昨年秋、自民党・福田首相と秘密裏に保保大連立構想を謀った時のように。

ただ単に「官僚出身者はダメだ」というのは、もはや人として「思考停止」をしているというか「思考の放棄」に等しく、仮にも参院の第1党の指導者とは到底思えません。(まあ、実際の反対理由としては自民党を揺さぶるための「政局判断」でしょうけどね)

アメリカのブッシュ大統領は、前回『日本の異常事態』にも書きましたが、世界を覆う米国発のサブプライム危機において「非常時には、非常時の対応が必要だ」と述べています。
また額賀財務相も4月11日のG7(先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議)で米国に対して、「危機に際してあらゆる選択肢を排除せずに対応する必要がある」と進言しました。
両氏の言葉には、「非常時に際して利害を超えて臨機応変に決断する」ことへの覚悟が表れていますが、はたして民主党は今回の緊迫した金融危機について理解しているのでしょうか。

福田首相は「目先の政局ばかり意識し、国民不在の政治論争」を続ける小沢氏と民主党に対し、2008年4月10日配信の彼のメルマガでもかなり痛烈に批判しています。

あらゆる状況において、自分達の置かれた局面を加味して、最良の判断を的確に下す。
それが優れた人間、リーダーの資質だと思います。

残る副総裁の人事、ガソリン税の暫定税率の問題など早急に解決すべき問題が山積みですが、民主党の「思考放棄」「責任放棄」でこれ以上国民が政治離れを起こさないよう、自民・民主双方の真剣な、責任ある議論を切に望みます。
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