関西在住の雑貨店主が「心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつく」ります。

2012年4月28・29日、天橋立・城崎方面へ家族旅行。
GW初日ということで中国道の渋滞を避けるため、京都縦貫道、綾部宮津道を経て一路天橋立へ。約3時間で到着。
ケーブルカーで傘松公園まで登り、股のぞきからの絶景を眺める。
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昼食は宮津湾沿いの海産センターにて海鮮丼をいただく。1000円ながら盛りだくさんの内容で美味。
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312号線で城崎着、途中9号線の飯谷峠がミニバンにはきつかった。まずは予約しておいた旅館白山にチェックイン。

ここは貸切で使える内湯が露天も含め5湯と充実していて、恋人同士や子供連れの家族に最適。
楽天トラベルなどで常に高評価なのも納得の満足度。
夕食の但馬牛すき焼きを充分堪能した後、浴衣に着替え城崎温泉街へ。
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「まんだらの湯」「御所の湯」「一の湯」に浸かり日頃の疲れを癒やす。
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情緒ある街並みをしばらく散策して帰宿後、貸切の内湯を3湯ほど巡る。それぞれに趣が違い女性陣も大満足で就寝。

起床後朝食を済ませ、再び朝の温泉街を巡った後、城崎マリンワールドへ。
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午前9時半の時点で入場待ちの列ができていたため、記念にお土産物だけ購入。海岸方面へ向かう。

気比(けい)の浜キャンプ場の砂浜で子供たちを遊ばせる。
晴天に恵まれ、30度を超える暑さだったので2歳半の次女は大はしゃぎ。
混雑した水族館より思いっきり遊べる浜辺の方がやはり正解。

びしょ濡れの子供たちを着替えさせ、次はコウノトリ但馬空港に立ち寄る。
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地方空港は運行便数も少ないため、寄贈された2機の飛行機の展示の他は、飛行機の離着陸は見れず。
しかし幸運にも、上空の飛行機から次々と投下されてくるパラグライダーのアクティビティーを見ることができた。
教えていただいた空港職員の方に感謝。

帰りは福知山市街を抜け、9号線で寄り道をしながらゆっくりと帰路へ。
2日間の総走行距離は約400kmでした。
[天橋立と城崎 2012]の続きを読む
2ちゃんねるの有名コピペです。
色々なサイトで見かけますが、震災以降は原発推進派と反対派双方の意見(経済学者の池田某氏や大学教授の武田某氏など)にしばしばこのような詭弁が見られますので、当ブログでも改めて紹介しておきます。

弁論(ディベート)に長けている知識人の、恣意的なデータを用いて頑なに持論を通し他説を貶める詭弁には要注意です。


真っ当な意見と見せかけ、実は詭弁で論点をはぐらかす輩が多々おります。
皆様も以下の「詭弁の特徴15条」を覚え、そういう輩を排除しましょう。

詭弁の特徴15条
例:「犬ははたして哺乳類か」という議論をしている場合

あなたが「犬は哺乳類としての条件を満たしている」と言ったのに対して否定論者が…

1.事実に対して仮定を持ち出す
「犬は子供を産むが、もし卵を生む犬がいたらどうだろうか?」

2.ごくまれな反例をとりあげる
「だが、尻尾が2本ある犬が生まれることもある」

3.自分に有利な将来像を予想する
「何年か後、犬に羽が生えないという保証は誰にもできない」

4.主観で決め付ける
「犬自身が哺乳類であることを望むわけがない」

5.資料を示さず持論が支持されていると思わせる
「世界では、犬は哺乳類ではないという見方が一般的だ」

6.一見、関係がありそうで関係のない話を始める
「ところで、カモノハシは卵を産むのを知っているか?」

7.陰謀であると力説する
「それは、犬を哺乳類と認めると都合の良いアメリカが画策した陰謀だ」

8.知能障害を起こす
「何、犬ごときにマジになってやんの、バーカバーカ」

9.自分の見解を述べずに人格批判をする
「犬が哺乳類なんて言う奴は、社会に出てない証拠。現実をみてみろよ」

10.ありえない解決策を図る
「犬が卵を産めるようになれば良いって事でしょ」

11.レッテル貼りをする
「犬が哺乳類だなんて過去の概念にしがみつく右翼はイタイね」

12.決着した話を経緯を無視して蒸し返す
「ところで、犬がどうやったら哺乳類の条件をみたすんだ?」

13.勝利宣言をする
「犬が哺乳類だという論はすでに何年も前に論破されてる事なのだが」

14.細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる
「犬って言っても大型犬から小型犬までいる。もっと勉強しろよ」

15.新しい概念が全て正しいのだとミスリードする
「犬が哺乳類ではないと認めない限り生物学に進歩はない」



詭弁のガイドライン

【認識操作】
事実認識が違うから答えられないとつっぱねる。

【争点操作】
質問の意味を勝手にすりかえて長々と答え、聞く相手があきれ疲労退屈し、
再度質問する意欲を失わせる。

【前提操作】
その質問の前に前提として○○の事実や理論を勉強してからにしろと突き放す。

【次元操作】
「あなたは現在(一部、現象、たてまえ)のみを問題にしている。私は将来(全体、本質、本音)を問題にしているのだ」
といい、次元の違う質問には答えられぬ、とつっぱねる。

【立場操作】
質問者は少数のリーダーの立場に立っているが、自分は大衆の立場に立っているのだ。

【戻し質問】
「あなただったらどう考えますか? 答えられなかったら
 質問者自身もわからない質問には答えられない」
と突き放す。

【本心操作】
そのような質問をする人の心の中はだいたい見当がついている。そのような否定的態度を
とる人に対しては何を答えても無駄である、と質問を封殺

[詭弁のガイドライン【2chコピペ】]の続きを読む
2011年3月11日、東北・関東地方を襲った未曾有の大地震から3か月が経ちました。
記録的な大津波を伴った今回の震災被害の規模は1995年の阪神大震災をはるかに上回り、死者は1万5000人を超えるとともに多数の方がいまだ行方不明で、被災された方やご遺族の気持ちを想うと胸が締めつけられます。

今なお、昼夜問わず被災地区の復旧・復興作業に当たっている自衛隊、消防、警察、役所、ボランティアの方々と福島第一原発の現場作業員に心より敬意を表します。

家族や生活を一方的に奪われた被災者の方々の気持ちに寄り添った行政や支援がされるように、我々は同胞として関わっていく責任があります。
また政府には、今後同規模の地震や津波が予想されるが防災対策の充分為されていない地域については居住制限を検討するなど、国民の生命と財産を守るための「超然とした」判断も必要とされます。

国家も国民も、今後のエネルギー問題と政策についてこれまでの常識だった枠組みから脱却し、新たに震災後のレジームを模索していかなければなりません。すなわち「電力の安定供給」という、日本では当たり前だった恩恵を享受できなくなる可能性を受け入れる覚悟です。
一般家庭においては節電への意識変革で済みますが、大きな電力を必要とする工場や企業にとって、電力不足や電気代の高騰という問題は昨今の円高と相まって経営をひっ迫し、国内産業の海外流出という結果を招く恐れがあります。

今回の震災による原発事故を受けて、ツイッターなどで国内原発の全稼働について断固反対し、コスト高な自然(再生可能)エネルギーへの早期転換を声高に主張するヒステリックな著名人たちは、その結果が日本全体に及ぼすデメリットをどこまで考えているのか疑問です。

今回の災害を機に、個人的に思ったことをいくつか記します。
 
■所有しない生き方
いわゆるタンス預金などで手元に大きなお金を置いておくことは、盗難はもちろん津波や火事などの災害に対してもリスキー。やはり財産の管理は銀行や保険といった近代的制度である金融機関を活用すべき。ちなみに2008年に日本銀行がタンス預金について行った調査報告では、およそ30兆円!が自宅に眠っているとのこと。
家族のアルバムや重要な書類もデータでウェブ上にて分散管理する。管理企業からの情報漏えいリスクもあるが…。
土地や家などを持たず賃貸などを利用する「所有しない生き方」
カリスマブロガーちきりんさんのエントリ「"所有"という時代遅れ」にも考察あり、「所有というのは、不便で原始的で無駄の多い“使用価値の確保の手段”」とは言い得て妙。
勝間和代氏も、持ち家でローンを組むのは地価の下落率と金利を考えれば一番のリスクと著書で述べている。
「クラウド化」「レンタル化」は新規ビジネスの成長カテゴリとして注目。

■国家戦略の見直しと災害対策
今後の日本は人口減少で成長戦略描けない。税収が減っていく現実を念頭に国家戦略を見直すべき。
次世代発電へのイノベーションが日本で起こるように投資。
地震や津波対策できてない原発は止まる可能性あり。震災後初の夏場を乗り切れるか。首都圏や工場への影響。
国内マーケットが縮小する中で魅力的な国家づくりができるか。
トップを目指すべきところでは目指す、2番でいいと考えた時点で2番にもなれない。国家としてやらないことをトレードオフし資源を集中。
地デジ放送の3秒遅れは災害速報に致命的。
漁業組合の積立金はどうなっているのか?保険は?
被災地の再建計画

■健康リスク
放射線より喫煙や受動喫煙による健康リスクの方がはるかに高い。
日常生活における様々な健康被害。
チェルノブイリでは依然として高い放射線、コンクリートで覆われた「石棺」の耐用年数は30年。

■心配される影響
例えば、iPhone5やiPad2などは部品不足で製造できなくなり発売が遅れる、あるいは流通量が極端に減る。
必要量が調達できなくなれば、日本製から韓国・台湾など他国の部品に切り替わっていく。
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2011年4月9・10日、鳥取の米子市境港にある「水木しげるロード」を訪れました。
昨年のNHKの連ドラ「ゲゲゲの女房」で注目され、近年非常に賑わっている観光地でもあります。
自分的には今更という感じで興味もあまりなかったのですが、訪れた友人たちが皆絶賛する上、家族のリクエストもあり高速料金の土日祝日1000円上限を利用して行ってきました。

中国自動車道を西へ、落合JCTにて米子自動車道に入り、右手に大山を見ながら米子ICで降りて境港へ4時間弱で到着。

JR境港駅と妖怪ブロンズ像

JR境港駅前にて子ども達にスタンプラリー用の冊子「妖怪ガイドブック」(これがよく出来ている)を買い、「水木しげるロード」となっている境港商店街周辺を散策している内にテンションが上がってきました。
これは楽しい!商店街全体が老若男女まで楽しめる一種のテーマパークになっているんですね。

水木しげるロードの街並み
 
地方の観光名所として、これほど成功している要因は何なのでしょうか。

1、魅力的で多彩なキャラクター
 水木先生によって生み出されたキャラクター造形は一体一体が魅力的。まさに妖怪が住み着いていそうな時代を感じさせる漁村の街並み。「ゲゲゲの鬼太郎」は、ポケモンのような多数の登場キャラクターで展開されるビジネス戦略の元祖。
後に名探偵コナンで有名な青山剛昌先生のふるさとにある「コナンロード」にも寄りましたが、ほぼコナン君の銅像しかなく少しさびしい雰囲気でした。

2、妖怪のオブジェがよくできている
 ブロンズ像が盗難に遭うほど本当によく出来ていて、あちこちで出会う度に夢中で写真を撮りました。これは一見当たり前のように思えてとても重要なファクター。

3、グッズが豊富で店が個性的
 キャラクターをかたどったボトルの焼酎や日本酒など大人の収集心をくすぐられる。売り切れているキャラクターのボトルを揃える為にわざわざ再訪する知り合いもいました。他にも目玉おやじをかたどった串団子は両眼分マストバイでしょう!

め、目玉おやじが

どのお店もつい覗いてしまう駄菓子屋さんのイメージに近く、大人には懐かしく子供には新鮮。鬼太郎の下駄屋さんやガマ口財布の店、妖怪の消印が付いて届く「妖怪ポスト」などバラエティーに富んでいてどれも一見の価値あり。

妖怪がま口財布

4、程よい広さの距離内にスポットが凝縮されている
 全長約800メートルの商店街に見所が収まっており、バスツアーで来た人でも限られた散策時間内に一通り見れる。寂れた店や朽ち果てた家がそのまま「水木しげるロード」の風景の一部になっていました。

5、口コミ効果
 当初は関西から4時間もかけて行く価値があるのか半信半疑だった私も、他人に薦めたくなるほどすっかり「水木しげるロード」の虜に。

鬼太郎まぐろラーメン


その後、日本海沿いに山陰道を東へ、「コナンロード」のある北栄町で少し散策し、三朝温泉や東郷池を通過、鳥取市内のホテルで一泊。

二日目は鳥取砂丘に立ち寄りました。
修学旅行でこの砂丘を見て感動し、いつか自分の子どもたちにも見せてやりたいと思っていた風景。
雄大に広がる砂丘に大の字に寝そべると、日常の悩みやトラブルもバカバカしくなってきます。

鳥取砂丘

しかし砂上では当然のことながらベビーカーは使えず、1歳半の砂まみれの末娘を抱えて海岸までの急な道のりを往復。誤算でした(笑)
昼食は口コミで評判のお店、鯛喜(たいき)さんのボリュームたっぷり海鮮丼をいただきました。

鯛喜さんの海鮮丼


帰りは鳥取バイパスを経て鳥取自動車道に乗り、途中で宮本武蔵の里に寄り、佐用JCTで中国自動車道へ乗り継ぎ帰路へ。

残念ながら6月19日で高速道の週末1000円制度は終わってしまいますが、まだ行かれたことのない方には「水木しげるロード」と「鳥取砂丘」、ともに是非おすすめしたいスポットです。
[水木しげるロードと鳥取砂丘]の続きを読む


キャロル・オフ著「チョコレートの真実」を読み終えました。

チョコレートといえば、子供たちの大好きなお菓子の代表格です。甘くてちょっとほろ苦いチョコの風味は、ケーキやアイスクリームなど様々な種類のスイーツの材料としても欠かせません。
そのチョコレートの原料となるカカオ豆ですが、最大の生産地は日本人になじみ深いガーナではなく同じ西アフリカのコートジボワールで、欧米では古くから苦味や酸味の強いコートジボワールのカカオ豆が多く消費されています。一方、日本で使われるカカオ豆の8割は、日本人好みの風味や政情が安定していることなどの理由でガーナから輸入されています。

少しタイムリーな記事ですが、2011年1月26日の日経新聞では、コートジボワールの政情不安により同国のカカオ豆の輸出が全面的に禁止され、2月14日のバレンタインデーを前にカカオ豆価格が急騰していると報じています。
前年11月の大統領選挙に勝利したワタラ元首相が、選挙結果を無効として政権に居座るバグボ氏の有力な資金源であるカカオ豆の輸出を禁じることで、氏の勢力を弱体化させるのが狙いです。
このように、コートジボワールでは長年にわたり一部の権力者によってカカオ豆をめぐる利権が独占され、不当な低賃金や長時間労働によって劣悪な環境で働かされている農園労働者から搾取されてきました。

本書では、カカオ豆をめぐる暗黒の歴史を検証し、かつて植民地時代に綿や砂糖の栽培地で行われていた奴隷制農業さながらの実態が、コートジボワールにおけるカカオ豆の生産現場で今でも行われているという衝撃の事実が、女性ジャーナリストである著者の危険を顧みぬ徹底した取材によって赤裸々に描かれています。

1960年にフランスから独立したコートジボワールは、カカオ豆の「安定化基金」を設立して安定供給を図り、国の保護の元でカカオ産業を育成して「アフリカの奇跡」といわれる程に発展しました。ところが1980年代半ばにカカオ豆の国際価格が供給過多により暴落、欧米諸国との交渉に敗れ、90年代には貿易赤字に陥った政府がIMFの民主化圧力を受け、アメリカのチョコレート資本に屈して「安定化基金」を解体し、その結果カーギルやADM、ネスレなど欧米の穀物メジャーとの市場競争にさらされ価格決定権を握られました。更にその後の内戦ではカカオの収益が戦争の財源とされ、政府高官やゲリラ勢力から搾取される構図が生まれました。

アムネスティ・インターナショナルによると、チョコレート価格のうちカカオ豆農園主に渡るのは0.5%、200円のチョコレートではわずか1円です。そこから農園労働者に支払われる賃金はさらに安い金額になります。この市場価格の安さが児童労働、子どもの人身売買につながっていると指摘します。
カカオ農園で働かされる児童たちは、チョコレートを食べたことも見たこともありません。
彼らは隣国のマリなどから両親に売られ、そのほとんどは学校へ行くこともなく、奴隷のように扱われカカオ農業に従事しています。
世界中でチョコレートが愛される陰には、人身売買、児童労働、政府の腐敗、巨大企業の陰謀、貧困、民族間対立など、陰惨とした現実と不条理な問題が存在しています。

特に私が感じたのは、安価で良質な商品を求める消費者の姿勢が、他方で劣悪な生産環境を促進させているという現実です。
モノが安く手に入るということはどういうことか。その生産現場ではどのようなことが行われているのか。
100円ショップに並ぶ"Made in China"の商品は、都心部を中心に爆発的な経済発展を遂げる中国経済の陰で、地方の山村部の農民や工場労働者による過酷な労働環境のなかで生産されています。
日本を含めた先進諸国や海外企業は、価格面での国際競争力を重視するあまりそれらの事実を黙認し、社会や経済基盤の整っていない後進国において、圧倒的な政治力や資本力を背景に、児童労働など劣悪な環境が放置された現地企業に対して有利な契約を交わし取引をしているのです。
なぜなら、利益を最大化するためにはより安いコストで買い付けることが、資本主義における経済活動の原点ですから。

光があるから闇があり、富があるから貧困もまた確実に存在します。
我々消費者は、経済活動の裏側にある世界の現実にもっと目を向けなければなりません。
しかし先進国で生活する多くの人々にとっては、一次産業や生産現場に接する機会が少なく、人間の営みといったものに対する感覚が麻痺しているのかもしれません。そう考えると、我々の生活のもっと身近なところにまず解決すべき問題があるような気がします。

例えば、スーパーの店頭に並ぶきれいにパックされた精肉の裏には、生きた牛や豚や鶏が食糧として市場に供給される過程があり、誰かがそのような工程を担っています。そこでは一頭の牛が飼育され、出荷され、肉工場でばらされているのです。

※以下の部分には残酷な描写が含まれるので、苦手な人は読み飛ばしてください。

私はかつて所属していたボーイスカウトの活動で、鶏の飼育から屠殺、下処理、調理までを経験しました。
長いキャンプ生活の間、班ごとに割り当てられ自分たちで育てていた鶏を最終日に調理して食べたのですが、まず鶏の首をナタではね(鶏は首を切られてもしばらくは血を噴き出しながら脊髄反射で走り回ります)、足を縛って逆さ吊りにして体内の血を抜き、羽を一本一本むしり、肛門から指を突っ込んで便を掻き出した後、調理するわけです。
(余談ですが、ある日のメニューはドッグフードでダシをとり、ヘビ、トンボ、カエル、イナゴ等を煮込んだスープでした)

※ここまで

私の場合はこうして「食物連鎖の頂点にいる人間がしているのはこういうことなのだ、きれいごとでないのだ」という現実を中学時代に目の当たりにしましたが、学校でも社会教育の一環として上記のような体験をする機会や一次生産・加工現場の見学などをもっと取り入れる必要があるのではないでしょうか。

また、欧米諸国はかつて植民地統治によりアジアやアフリカの人々から搾取を行いましたが、現代においても資本主義という経済原理のもとで同様のことが続けられています。
「西側諸国はもうこれ以上アフリカから搾取するのを中止すべきだ」と訴える、ある黒人リーダーの言葉が胸に突き刺さります。

現在、途上国の自立や環境保全のため公正な価格で取引をする「フェアトレード(公正貿易)」という試みがあります。
しかし、アメリカのチョコレート市場でもフェアトレードのものは市場占有率が1%にも満たないそうです。またフェアトレードのチョコレートに使われるカカオ豆は西アフリカ産以外のもので、直接これらの地域のカカオ豆産業従事者への手助けにはなっていません。

著者のキャロル・オフは、タブーに踏み込んだ命がけの取材を通して至った想いとして、著書の最後にこう述べています。
「これから先の未来においても、ずっと昔から続いてきたこの不公正な現実がなくなることはないだろう」

確かに人間が欲望のままに消費を続けている限り、これらの不条理な貧困問題は世界からなくならないのかも知れません。
日本でも、所得の低い非正規雇用者などは生活のために安い海外商品を選ばざるをえません。
それでも我々は、まずは一人ひとりが行き過ぎた消費行動を考え直し、適正な価格のものを買う取り組みを始めていくべきではないでしょうか。


【参考サイト】
アムネスティ・インターナショナル日本
特定非営利活動法人ACE「チョコレートと児童労働」
フェアトレード情報室「子供の奴隷が作るチョコレート~カカオ生産現場の児童労働」
コートジボワール大使日誌「安定化基金の破綻」
Democracy Now! Japan 
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